初記事/「80代の今が最高と言える」川﨑 淳与 を読んで
新blogの体裁も大体整ったので、早く新しいスタートを切りたいなと思っていたのですが、最初の記事にふさわしいテーマがなかなかみつからなくて・・・あっという間に半月が過ぎてしまいました💦(この頃ほんとに毎日があっという間です。)
そんな折、一冊の本に出会いました。
80代の今が最高と言える / 川﨑 淳与 – 2020/7/2 主婦の友社
この表紙の黄色がバーンと目に入ってきて、タイトルを見た瞬間、R50でガタガタ言っている私の心の中を見透かされたようで(苦笑)、読まずにはいられませんでした。
私の母がちょうど同じ年代なので、80代がどんなものか少しはわかっているつもりだったので、本当に80代が最高?!!!(半信半疑)でも、川﨑さんから受けるエネルギーは、私がわかったつもりになっていたものとは比べ物にならない位 強い のも確かで、ますます興味津々。
ネットで購入したので、手に取った時、思っていたよりも本が薄くて(95ページ程度)、少し拍子抜けしました(^^;
それはさておき・・・
満州から命からがら引き上げて来られ、その時代を生き抜いて来られたというだけで、戦争のせの字も知らないR50世代とはすでに、格が違うというか箔が違うというか、肝の座り方が違うような気もしますが・・・。子育てを終えられてから、妻でもなく、母親でもない、一人の人間としての自立を目指して奮闘を続けた末に、60歳でアートギャラリーをオープン。今も尚、第一線で活躍されているというのは、すごいですね。
川﨑さんからすれば、50歳や60歳なんて、まだまだいくらでも挑戦も冒険もできるし、新しい事ができる年齢なのだそうで、人生の先輩にそう言ってもらえるだけで、もしかしたらそうなのかもしれないなと思える自分がいます。
思えるだけで、確信は全く持てないのですが(^^; 自力では迷路から抜け出せない時に、そういう背中を押してくれたり、指針を示してくれる言葉や存在って大きいんですよね。ありがたいものです。日常の中には、そんなありがたい人と接する機会も、ましてや個人的に人間関係を築く機会なんてないですから・・・(^^;
本から、自分に合った答えや解決策がもらえるわけではないけれど、何かしら、自分なりにヒントや気づきが得られれば十分です。
最後の章に書かれている言葉の通り、
「心のひだを増やし、重ねていく。それが成熟への道だと信じて生きてきました・・・。」
川﨑さん自身も答えを持っている訳でも、持っていた訳でもなくて、信念を持って一つ一つ、一日一日を積み重ねて来られたんですよね。
あと、この記事を書いている途中に、もう一冊、素敵な方の素敵な本を見つけました!
私はわたし、80過ぎてもおしゃれは続く / 木村 眞由美 – 2019/11/7 KADOKAWA
なんでしょう?出版社は違えど、本のサイズやページ数も雰囲気もとても似ているのですが、この手の本が流行っているのでしょうか???探してみると、いろいろ出版されていますね(;’∀’)
木村さんは1937年生まれ。教師を退職した後、37歳の時に「hananoki」というブティックをOPENされ、45年間営んで来られたそうで、川﨑さんの「人生×アート」「人としての自立」とはちょっと違って、いくつになっても「自分らしく生きていく」ということを、「人生×ファッション」を軸に綴られたエッセイ写真集になっています。
確かにおしゃれ♪私もキャメル、ベージュが大好きなので、好きなテイスト、雰囲気です。参考になるスタイリングがたくさんありました。
確かに、年齢と共に肌の色や体型が変化していく分、どうにも似合わない服というのも出てくると思います。でも、色や形、素材の選び方やバランスや着こなしを間違わなければ、着たいと思う服は大抵着られるんじゃないでしょうか。そこにセンスが問われるんだろうなと思います。
年齢に囚われないというのは、年をとっても、若い子と同じ服を同じように着るのとは、全く意味が違うんですよね。
そしてそして、木村さんを見ていると、島田順子さんの髪型によく似ているな(笑)と思い、島田さんの本も引っ張り出してきて、この機会に改めて読んでみました。
島田さんは1941年生まれ。やはりかなり近い年代。
島田 順子スタイル パリ、大人エレガンス – 2014/6/12 マガジンハウス
そう言えばこの本も、よく似たテイストです(^^;約100ページのオールカラー。島田さんのセンスが光るコーディネート写真がたくさん載っています。
この年代の方の本がたくさん出版されているということは、購入する人が多いということで、つまりは、私と同じように、諸先輩方の話や生き方からヒントや勇気を授かりたいという人が多いということなんでしょうね。
島田さんは、言わずと知れた、パリ在住の世界的なデザイナーさん。パリもファッションも大好きな私には、憧れの存在で、雑誌などで特集などがあると必ずチェックしています💗島田さんは、足がほっそりきれいでヒールが良くお似合いで、スタイルが抜群なんですよね。80歳間近であのスタイルを保ち続けるって・・・・・・・驚異的(・・)
お三方とも、共通しているのは、美意識が高いということ。独自の美意識を持っておられ、長い年月をかけて磨かれてきたファッションセンスは相当のもので、確立されていて、余裕があるんですよね。力の抜き加減が絶妙です。
そして、シルバーグレーがほどよい抜け感を演出してくれていて素敵です。50歳でシルバーグレーはかなり抵抗がありますが(^^;
最近はファストファッション流行りで、センスを磨く機会もめっきり減ってしまったように思うのですが、何でも手軽、気軽、適当、便利、お手頃になって、一気に流行った後はすぐに廃れて、どんどん流されて忘れ去られていく。安易な消費だけを繰り返していった先に、豊かなすばらしい世界が待っているとはどうしても思えないんですよね。
味わい深いものにしていくには、やっぱり、こだわりや美意識、貫く意思、じっくりと時間をかけて丁寧に、見えないところまで想像して慈しむことが大事なんじゃないのかな・・・と、改めて思い直しました。
それを念頭に置いて、1日1日を悔いのないように紡いでいく・・・そういう感じでしょうか?
精一杯「頑張る」というのは、もういいなと思う今日この頃なので。もう今まで十分に頑張ってきたから・・・。
ひとまず、100歳は置いといて、80歳を目標に、これからの人生を想い描いてみようかなと思います(^^)/
新たなスタートです♪
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