大江千里「９番目の音を探して」を読みました！

特に大江千里さんのファンでもなく、どちらかと言えば、鼻に抜ける声がどうしても受け付けなくて
ｽﾐﾏｾﾝ(^^;
ヒットした曲を何回か耳にしたことがあるくらいなのだけど、ＪＡＺＺピアノの勉強の為にＮＹに
行ったという話を何年か前にどこか何かで見かけて、強く興味を持ったのでした。

その後どうなったのかな？どんな風に弾くのかな？とふと気になって検索してみると、留学記をまとめた
本が出版されているではあ～りませんか！ｗ　早速kindle版を購入！

ぬぬ？！それまでの人生を全てリセットして、47才でＮＹの音楽大学に入学？！
え゛ーーーー？！そうだったの？！（◎◎；

そんな人生を賭けた一大決心だったのか・・・。私もこのｂｌｏｇで、レッスンや家での練習の
中で何度も暗礁に乗り上げたとか、打ちひしがれたとか、擦り傷だらけだとか、書いてきましたが(^^;
その何十倍もの過酷さですよね(･･;
英語onlyだし、何を考えてるかもよくわからない人種の坩堝（るつぼ）に、ＪＡＺＺの予備知識も
無いまま飛び込むなんて、高速道路にうっかりスクーターで乗ってしまったような感じじゃない
ですか？？？はっきり言って自殺行為だよなぁ・・・(^^;　無謀過ぎる・・・。

４７才だから、若気の至りではないみたいですが(^^;　逆に少しでもかじってると、飛び込めなかった
かもしれませんね(^^;

そりゃあもう、ＮＹでの日々の出来事を普通につらつらと書くだけでも、おもしろくない訳がない
と思うのだけど、千里さん、さすがのシンガーソングライターさんだけあって、文章や表現が素敵♪
こういうのをセンスがあるって言うんだなぁ・・・私ってほんとにセンス無いんだなぁ・・・痛感(笑)

１文１文がなんとも味わい深くて、一気に読んでしまいたいけれど、一気に読んでしまうのがもった
いなくて・・・８年もののバーボンをちびちびと味わうように・・・読みました。
※飲めないのでイメージで書いております(^^;　

kindle版って、気に入った文章にマーカーで色付けできたり、持ち運びも便利でいいのだけど、読み
進んでいくうちに、この本は、紙本で買えばよかったなと後悔。
味わい深いだけではなくて、ＪＡＺＺピアノを勉強している人には、参考になるところがいっぱい
あります。

何を練習すべきか、練習の仕方とか、ＮＹのＪＡＺＺ専門の学校ってどんな感じなのか　とか
ＪＡＺＺって、音楽って、人生って何なのか　とか、心に響く、勇気をもらえる言葉もたくさん
詰まっています。
特に大人になってから、新たな事に挑戦（しようと）している人は、痛いほど共感できると思います。

あれだけ逃げも隠れもできない、追い込まれた状況で、４～５年間ひたすらＪＡＺＺ漬けの日々を
送ってもＪＡＺＺをものにしたという確かな手応えが得られる訳ではなくて、むしろ、必死に追い
かければ追いかけるほど、手の届かないところにあるのだということを思い知らされる現実・・・。
やはりそうなんですね(^^;

日本で、それこそちびちびやってる私は・・・・・ｱﾊﾊﾊ(^^;
何冊か本を買って、独学でＪＡＺＺを勉強しようと思って、挫折したことのある方もたくさんいると
思うのですが(^^;　（私も何度か・・・(^^;）
数年習ってきた今だからはっきり言えることＪＡＺＺは、（凡人には）独学で身に付けることは無理
です！(^^;　ジャズピアニストにちゃんと教わるのが一番の近道です！近道ですが、ゴールがどこに
あるのかはわかりません！無いのかもしれません！(笑)

２～３回生まれ変わらないと辿り着けないのかも(-｡-;　
天才系の方の場合は、たぶん頭の構造が違うと思うので、この限りではありません(^^;
ＪＡＺＺは・・・やはり難しくて、奥が深過ぎて、理論的で論理的でありながら自由で・・・

中には、千里さんのピアノはＪＡＺＺじゃないと言う人もいるみたいだけど、あそこまでいくと
ＪＡＺＺかどうかなんて、もはやそんなこたぁどうでもいいんですよ(^^;
自分のＪＡＺＺを追求していけばいいと思うし、実際そうしていくしかなくて、それをダメだと言う
人もいるけれど、良いと感じてくれる人もいる。

誰かに何を言われようが、どう思われようが、どうしてもＪＡＺＺが好きでたまらないから、この先も、
より格好いいＪＡＺＺを目指して日々精進していくんですよね。
そして、もっと深いところで、自分の音楽、自分の好きな音、表現を追求していくんですよね。

ではでは、また♪