前記事に引き続き、楽譜販売にまつわる記事になりますが、今回は国内の著作権管理事情について?!ちょっと個人的新・大発見?!(^^; があったので、書いておきたいと思います!
それよりも何よりも、まずは・・・
ピアノソロ2曲の楽譜販売を再開しました!!!
この度、めでたく、ONE OK ROCKの「C.h.a.o.s.m.y.t.h.」とWEAVER「66番目の汽車に乗って」のピアノソロ楽譜の販売を再開することができました!!!
販売サイトはコチラ!→ Piascore
実は、この2曲は、私の耳コピ・ソロアレンジ曲の中では、一番の力作&大作なんですけど(^^; JASRACのJ-WIDという楽曲検索サイトでは、配信が✖になっていたので、楽譜販売はできないものだと、この数年間思い込んでいたんですよね・・・(;´Д`A “`
ただ、アレンジした当初(6年前位?)は、私自身もJASRACや著作権のことも本当に無知で、当時はまだJASRACの管理もそこまで強硬ではなかったのか?利用していた販売サイトでも、販売できる楽曲としてデータ登録ができていたので、1年間位?は販売していた期間もあるのです。
しかし月日は流れ、JASRACの管理もより厳格になり(^^; 2019年には、J-WIDのみ以前よりスタイリッシュに?検索し易いようにリニューアルされています。他のページは以前のままのようですが(^^;
販売サイトの方もより厳格になり、「DLmarket」は「Piascore」へ、「同人音楽の森」は「mucome」に変わり、出版社の許諾書(PDF)の登録がなければ、データも登録ができなくなっています。
リリース当初は楽譜販売できなくても、年月が経つとできるようになるのか?
たまたま、最近、楽譜って、リリース当初は販売できなくても年月が経つと販売できるようになるのかな?とふと思い立って、久しぶりに上記の2曲をJASRAC・J-WIDで検索してみたところ・・・。
相変わらず、配信✖になっていました。・・・ガックリ
※ちなみに、楽譜のインターネットによる販売は、著作権管理状況(利用分野)の配信[インタラクティブ配信]にあたります。

ガックリ…と思ったんですけど、とりあえずなんとなく✖をポチッと押してみたんです。するとこんな画面が出てきました。
サイトリニューアル前からこのページって有りました?(・・?

以前の私だったら、あ~ダメなんだなと思って終了・・・だったと思うのですが、今回は、何かがありそうな臭いを感じ取ることができました(笑)
上部には、「この利用分野は、JASRACでは著作権を管理しておりません。」と書かれていて、これだけだと、管理していないからダメなんだ…と思うのですが、下部の✖にカーソルを合わせると「この著作者/出版社は、この利用分野の著作権をJASRACに委託しておりません。」と表示されるんですよね。
むむ?これってもしや、委託せずにアミューズ自身が管理しているということ?!で、アミューズに直接申請すればいいという意味にも読み取れるのではないか?!と思った訳です。
本当に昔から国語がダメで、読解力が無くて・・・すっかりその辺りの自信は無くしてしまっているので(;´Д`A “` ひとまずは、メールで問い合わせてみることにしました。
すると「申請書をメールに添付して送って下さい。」との丁寧なお返事が?!
この機会を逃す手はないと思い、問い合わせには記載しなかったけれども、ダメ元で同じくアミューズ所属のWEAVERの楽曲も合わせて2曲を申請してみました。
数日経って・・・無事、許諾書&コピーライトを頂くことができました!!! (≧▽≦)/
許諾書の最後の方に、「著作使用料は、NexToneへ規定の使用料をお支払いください。」と記されているけれど、NexToneって何だろ???!
株式会社NexTone(ネクストーン)って何?
はい、ここで、初登場したNexTone。私、恥ずかしながら今回の件で初めて、NexToneが誕生した経緯や存在を(調べて)知りました。
楽譜販売サイトで、文字面だけは見たことがあったように思います。でも、何なのかはよくわからず、JASRACの傘下にある組織・団体か何かで、自分のアレンジ曲には関係ないと思っていました。著作権管理団体がJASRAC以外にもあるなんて考えもしなかったんですよね。誠に失礼ながら(・・)
2001年に著作権等管理事業法が成立・開始され、それまでJASRACが独占していた著作権管理事業は自由競争の時代に突入。数社設立されたものの、現在は一般社団法人日本音楽著作権協会 JASRACと株式会社NexToneの2団体のみになっています。
なるほど、それなら、JASRACのサイトの✖のところに、「こちらの楽曲はNexToneが管理している為、そちらに許諾申請してください。」なんて、ご丁寧に書いてくれるはずがないですよね(^^; ライバル会社な訳ですから。
でも知らない利用者からすると、そこで情報が途切れてしまうんですよね。実際に途切れて、何年も販売できないままだったわけですよ。不便で不親切にしか感じない。
株式会社NexToneの主な株主が、エイベックス・ミュージック・パブリッシング、フェイス、アミューズとなっているので、その所属アーティストの楽曲はNexToneが管理している可能性があるということですね。でも、WEAVERの「泣きたいくらい幸せになれるよ」はJASRACに委託してるんですよね。楽曲によって違うみたいです。そこがまた、わかり辛いところなんですよね。
出版社から許諾をもらったら、NexToneの作品検索データベースで作品コードを調べて、楽譜販売サイトに登録すれば、いよいよ販売開始です?!
このコードや作曲者を調べるのはJASRACと同じで、自分で調べないとダメなんですね(^^; でもサイト全体はとても見易いし、わかり易いです👍

最後に・・・
なんだか、長々と書いてきましたが、楽譜を販売しない方にとってはどうでもいい内容かもしれませんね。でも、著作権を管理したり、楽譜を販売したりって、なかなか大変なんだなぁというのは、なんとなく伝わったことと思います(^^;
兎に角、ふと思ったことから、販売再開することができて思いがけない喜びです♪ ほんとは、ずっと販売できていたのにと思うとちょっと残念だけど・・・。でも2曲共、いつまでも色褪せることのない名曲で、今でも私のソロアレンジを聴いて下さっている方も結構おられるので、もし弾いてみたいな♪と思っていた方は、ぜひよろしくお願いいたします^^