2016年本屋大賞 宮下奈都さんの『羊と鋼の森』
最近、電車移動中にちょこちょこと読み進めていた2016年本屋大賞 宮下奈都さんの『羊と鋼の森』
読み終えました!ピアノの調律師のお話と知って、キンドル版を即買い。
北海道の山の集落で育ち、ほとんど物事に「こだわり」を持つことのなかった主人公が、ある日を
きっかけに調律師を目指す。
どうしたら素晴らしい調律ができるのか。
どうしたら素晴らしい調律師になれるのか。
素晴らしい調律って、いったい何なのか。
いい音を出したい。
(その人らしい)いい音を引き出してあげたい。
けれど、果たしていい音って、どんな音なのか。
自問自答と先輩調律師との日々を通して、地道に小さな経験を積み重ね、少しずつ主人公の中で何か
が変化していく。それが成長なのか、前に進んでいるのかどうか、確固たるものなんてない。
何が正しいかなんて簡単に言えないし、実際のところ誰にもわからない。
物事は、そんなに単純なものではない。けれど、意外とそんなに複雑でもないのかもしれない。
*
なんてことはない感じなのだけど・・・失礼?(^^;
田舎で育ったのと、やはりピアノを弾いているから、感覚的に共感できるところが多かったかも。
終盤の
「山で暮らして、森に育ててもらったから」
「(山と森の中で)まっとうに育ってきた
素直な人こそが、根気よく、一歩一歩、羊と鋼の森
を歩き続けられる人(=調律師を続けられる人)に
なれるのかもしれない。」
というくだりを読んで、
私も、山と川と田んぼに育ててもらったんだなぁ・・・と、改めて思ったのでした。
(大阪で生まれたものの、10代はほとんどスーパーカントリーサイド(笑)で育ちました。)
田舎者だと思われるのは死ぬほど嫌だったけど(^^; 田舎で育ったからこそ得られたもの(感覚)
って、今では、ほんとに尊いし、良くも悪くもいとおしい。
都会暮らしが長くなった今でも、消えることはなくて、しっかりと根強く、私という人間の
アイデンティティーになっているんですよね。
都会生まれ都会育ちの人には持ちえないものを持ってる・・・田舎と都会の、真逆とも言える二つ
の感覚世界を持ち合わせてるのって、これも、ある意味「ハイブリッド」なんじゃない?
な~んて、思ったのでした(^^;
でも、まぁ ハイブリッド感覚?wを持ちつつも、これから先は、ずっとこのまま都会で暮らし
たいと思う今日この頃(^^; 一度都会暮らしに慣れてしまうと、田舎では暮らせないだろうな・・・
*
あぁ、グランドピアノでいい音出したいなぁ・・・
あぁ、読書感想文ってやっぱり難しい(^^;
今週のおススメの1曲♪
感想文とは全く関係ないけれど・・・(^^;
Incognito – Talkin’ Loud
ではでは、また♪